ママ、歯が痛い!
この言葉を聞いて平然といられるお母さんがいるだろうか。お菓子を無尽蔵にあげていたころの私なら、大慌てである。「歯が痛い」と言われたらそれは「虫歯」に直結する。だけど、今回は違う。私は確信があった。甘いものをあげていないので、虫歯になるわけがないという「確信」が。
痛みにアセトアミノフェンを与える夜。
寝ている時に「歯ぎしり」でもして、痛いのだろうと高を括っていた。「治るから、大丈夫、大丈夫」と軽くあしらっていた。しかしある日、アーモンドをあげた時「痛い、痛い、痛いよぉ」と涙を流した。こ、こ、これは、尋常ではない。私はすぐに歯医者に電話した。受話器をおくなり、子どもの口の中を覗き込んだ。素人目に怪しいところはない。予約は翌日夕方。とても痛がるので、インフルエンザの時に処方された痛み止め、アセトアミノフェンを与えた。30分ほどして泣き止んだ。大丈夫、大丈夫なはず。自分に言い聞かせる。だけど、こんなに痛がるのはやはり虫歯かもしれない。不安が胸をよぎる。
ドキドキしながら診察室へ
平静を装って先生の顔色を覗く。「先生、どうでしたか?」
「結論から言うと、何もできません、生えているだけです」狐につままれた、とはこのことだ。
「生えているだけ?先生どういうことでしょうか?」
「奥歯が歯茎を割って生えてきているので、それが痛みを伴っているだけです。待つしか処方はありません」
私はほっと胸を撫で下ろした。いわゆる「歯ぐずり」が8歳の僕に起きた。原因を突き止めてから、痛くても我慢するようになった。
やっぱり砂糖をやめて本当によかった
家族で砂糖をやめて、1年1ヶ月目。そういえば、仕上げ磨きに神経を使うことも減った。以前は「今日はチョコレートを食べたから、ママが入念に磨くからね」と眠たい子どもを叩き起こしても、仕上げ磨きをしていた。それでも虫歯の影に怯えていた。今は、「まいっか、寝ているし」と気楽なものだ。
なぜ、もっと早く私は砂糖をやめなかったんだろう、本当にそう思う、砂糖をやめて子どもたちは、落ち着きを取り戻し、キレることも減った。自分の好奇心のある分野に集中して読書をすることも、知識を自ら吸収することもできるようになった。正直に言う。糖質オフの完食や食事を用意する手間が、泣いたり、イライラしたり、ぐずったりする我が子の相手をするより圧倒的に楽だ。そして、虫歯ができにくくなったのも何よりも嬉しい。
糖質と子育て
子育てに糖質オフと聞いて、どう感じるだろうか。少なくとも「育ち盛りの子どもに糖質は必要だ!」と思ったりするのではないか*ましてや、「お宅のお子さんは椅子にずっと座れないんです」という困ったちゃんの対処に効くと思う人は少ないだろう。これは我が家の実話だ。椅子に座れないからなんとかしてほしいと面談で言われて久しい我が子たちも糖質オフで見事に懇談で褒められるように。我が家の事例だけでは心もとない?。であれば、以下をご覧いただきたい。以下は子育てに糖質オフを取り入れている塾の先生が執筆した本*からの引用だ。
糖質オフをキラーコンテンツにする塾
「糖質中心の食事の時はいうことを聞かなかった子ども達が、食事を変えてからは集中力が増し、勉強をしなさいと言ったことはありません。私自身もイライラが無くなり、ママ友にも教えています」
「不登校気味でLD(学習障害)と診断された。 糖質制限食を1月続けるうちに、LD(学習障害)の症状がなくなり、3ヶ月で学校にいくようになりしかも”学校が楽しい”と言うようになった」
いかがでしょうか。ここに引用した事例はほんの1部。全国でも珍しい「糖質オフ」を売りにしている塾*で起きている事実。その塾では、学校から帰った後すぐの補食、間食、夕食、必要な子には夜食を「糖質オフ」で提供し、「教える」という行為はしていない。子どもたちはひたすら参考書を片手に黙々と勉強を続けるスタイルの変わった塾だ。
我が家の手に負えない二人の男の子達も、チョコレートをやめ、クッキーをやめ、ポテチをやめてから、にわかに、読書をするようになり、自ら宿題をするようになり、料理を手伝うようになり、今では地理と歴史の知識は私をはるかに上回る。もしも子どもが自ら育つ力に自信が持てない方がおられたら、高いお金を払う前に、お菓子を減らすことも視野に入れてみてほしい。お菓子が、糖質がメンタルを安定させるメカニズムについては(無料Zoomで何度も説明してきたが)またこちらのブログにもぜひ紹介させてほしい。
*三島塾:北九州で30名、東京で10名、定員わずか40名の塾。三島塾に入った子どもの多くが、3ヶ月も経過すると偏差値が平均で10アップする(糖質制限で頭がいい子になる、三島塾の子育て / 三島 学著/ 江部 康二 監修)
*成長期の子どもが糖質オフをする場合は十分なエネルギーを糖質、脂質から補うことが必要です。また瞬発力の必要なスポーツには必要だと感じているプロのアスリートの方いらっしゃいます。糖質オフが向かない人について詳細はQ&Aをご覧ください。
執筆:田代弥生 2児の母。20代−30代後半までメーカー、コンサル、金融を渡り歩いた元バリキャリ。2022年12月に仕事辞め、今は全力で主婦をしながら、寄付できるジュエリーLuxury Me Luxury World の運営とSugar Fastingの啓蒙活動をライフワークとしている。